未習内容を学校で使ってはいけないことについて(7/4)

皆様こんにちは。

河野塾塾長の河野ゆうじです。

 

さて、近年インターネットやSNSでよく見かける保護者様の発信があります。「これ正しいはずなのにバツになってる。」系のものです。私の見る限りでは、小学校低学年の保護者様が多いように感じます。

これは何故なのか。タイトルにも書きましたが、「習っていない方法で解答しているから」というものです。(これ以外はバツにする、という教え方をしている場合を含みます。)今回は、この採点基準の是非を問いたいと思います。

とはいえ、私はただの一塾講師であり、学校教育についての有識者ではございません。あくまでも、「こういう理由じゃないでしょうか。」「こういう考え方もあるのではないでしょうか。」といったニュアンスです。(間違っている、的外れである、ということもあると思います。)

 

①学校では「学ぶ姿勢」「ルールの守り方」を身につけることも必要であるということ

まずは賛成意見から述べます。端的に言えば、「習ったことの範囲で解く」練習をしている場面で、一人だけが異なる(より効率的な)方法を使うのは好ましくない。というものです。「この方法で行わなければならない」というルールがあるのに別の方法を使うと、場合によっては周りに迷惑をかけることもあります。(例えば塾業界では採点基準や補習のルールなど)

集団生活においては、「ルールを守る」ことは非常に大切です。守らなくても誰にも迷惑をかけない法やルールも、集団に属する限りは守らなければなりません。

 

②テストには「授業をしっかりと理解しているか」を確認する意味がある

もう一つ賛成意見を。模試や受験ならともかく、単元テストや定期テストならば、その目的は「授業の理解度の確認」でしょう。内申点を決めるためのものです。

そこに学校の授業内容を大きく外れた「塾のテクニック」を持ち出すのは不平等である、という考えもあるのです。

 

1⃣予習を悪とするのは学習意欲、自主性を損なう

では、反対意見を述べていきます。基本的に、「授業で学習した内容以外禁止」というのは、自主的に予習をしていった生徒が、「努力を否定された」と感じる判断です。勿論、上で述べたように「授業内容をしっかりと聞く」努力を怠ってはいけませんが、「授業の枠を超えて努力をした」ことを否定するのもよくないのではないでしょうか。

 

2⃣保護者様から有らぬ誤解を受けたり、信頼を損なったりする危険がある

もう一つ反対意見を。特に、「何故バツなのかをしっかりと説明できていない」場合に起きる問題があります。例えば、「3年生のテストで4年生レベルの解き方をしている」くらいならば、保護者様はどこが間違っているのかはほぼ分からないでしょう。勿論、インターネットで調べれば簡単に分かるかもしれませんが、どれほどの保護者様がその手間をかけてまで先生の正当性を調べ、お子様に伝えるでしょうか。

現実として、不満をもたれている保護者様が多いからこそこういった議論が世の中で多く起こっているのです。それこそ、「生徒と保護者様の双方が納得するレベルの説明」をバツを付けた横の空白にでも書くべきでしょう。(学校の先生が大変に忙しく、お時間がないのは重々承知の上で書いています。)

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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